組み立て奮闘記
帰宅して早速組み立て。FMVからパワーアップとはいえマザーボードとケースが変わると殆ど自作といった雰囲気になる。自作は2度目なので至ってスムース。手際のいいこといいこと。勿論マニュアルが日本語であることもそれを助けている。朝のうちに(秋葉原へ行く前に)FMVからの流用パーツ(CPU, SIMM, HDD, CD-ROM, カード類)は全部はずして、装着順に綺麗に並べておいたので、組み立てそのものは30分くらいで終わった。
[完成]
さていよいよスイッチオン! ................ んっ? 気のせいか? もう一度スイッチオン! ................ ガーン!! うんともすんとも言わない!! 慌てない慌てない。この前もそうだった。そう実は昨年のPentium-II機の自作の時もいきなり電源が入らなかったのだ。この時はマニュアルの見誤りでパワースイッチをつなげるコネクタを間違えていた。もう一度結線を確認。ウーン正しい。いくら俺でも同じ轍は踏まない。そんなバカな。
ATXの場合ソフトスイッチなので電源が入らない場合、怪しむべき個所がATより多い。まず電源を確認すると後ろにスライドスイッチがあった。これが115になっていたので、ずらしてみると230になった。これだ!! 出力が足りなかったのだ!! ただそれにしてもこの電源は230Wだったのかとちょっとムっとする。良く確かめなったが確か250Wを買ったはずだったのに。まあでもいい、それどころではないとにかく再挑戦。スイッチオン!! ................ ガーン!!やっぱりだめだ。ガーン!!!ガッガーン!!! Oh! My God!!
マザーボードか、電源か、コード類か。とにかく電源コードだけは動作しているPentium-IIマシンのを使ってみてもだめだったので確認ずみ。マザーボードか電源かも、私のマシンをばらして付けてみれば分かることだが、さすがに面倒くさい。とりあえずマザーボードを買ったT-Zoneミナミに電話してみる。ところが電話相談は受け付けないので、持ってきてくれとのこと。冷たい!!
もう少しがんばってみることにする。何をやったか覚えていないだが、そのうち「うん」くらい言うようになった。まるで脈をうつようにチカッチカッとCPU FANや電源LEDが反応するのである。よしよしスイッチは良さそうだ。もう一度電源を確認。すると後ろのスライドスイッチは電圧であることが分かる。てっきり出力(ワット)かと思っていた。そういうものなのか。パワーユーザからすれば、笑われるような話だ。とすると115でないとまずい。とにかく戻してみる。
すると立ち上がるではないか。やったー!! でもなぜ最初はちゃんと115Vだったのに立ち上がらなかったのだろう? その時に立ち上がらないから、変えてしまったのだ。結局この原因はわからずじまい。まあでもいいかと思いなおし、その先を見守る。メモリチェックが済み、ハードディスクの認識も済んだところで、今度は「Checksum Error」とかで先に進まない。またガーン!! もう一度電源を入れ直すが同じだ。やはりマザーボードに問題があるのか。
でも良く見ると下の方に「Press F1 to Continue」とある。とりあえず「F1」を押してみると、文字通り先に進んだ。SCSIカードの認識も済み、目出度く「Starting Windows95...」の文字を確認できた。因みに上記の「Checksum Error」はその後2度と見ることは無かった。何だったのだろう?
マザーボードを交換する場合、OSは再インストールした方がいいと言われる。かなり沢山のものが変更になるからだ。去年のPentium-II自作の時は、全てのデバイスの変わったので当然行ったが、今回はマザーボードとケースとFDDだけなので、FMVに付いていたHDDの内容をそのままで起動してみることにした。実際どうなるかを確かめる意味もあったし、第一それで動いてくれれば大変楽である。
従って全ての拡張カード(サウンドカード、LANカード、SCSIカード、ビデオカード)を装着して起動する。念のためカード類のドライバの入ったフロッピーやCD-ROMはすべてスタンバイさせておいた。Windowsが立ち上がると、予想通りやたら新しいハードウェアを発見して、ドライバのインストールをはじめる。何しろカード類はたとえ同じマザーでも違うバススロットに付け替えただけで違うデバイスと判断してウィザードが動いてしまうくらいだから、どうなることかと心配したが、どんどん勝手に見つけてはインストールしている。何度か再起動も要求されたが、全部再起動しているときりがないので何回かは拒否した。
結局1回Windows95のCD-ROMを要求された(キーボード系のドライバを要求してきた)だけで、スタンバイしたドライバディスクの出る幕は無かった。当初はビデオドライバがまだインストールされていなかったせいか、解像度や色がひどかったが、ビデオのインストールが終わると以前の1280x1024の解像度でハイカラーの画面に勝手に戻った。見た目全く以前と変わらない状態で立ち上がった時はさすがにちょっと感動する。
音もちゃんとでる。ビデオMillenniumの設定も以前と変わらない。FDD、CD-ROMなどのドライブ関係も問題ない。SCSIもOKで外付けのMOが読めるし、スキャナーも使える。LANもバッチリで共有や例のプロクシを通してのインターネット接続もOK。デバイスの競合などがないかも確かめる。
[デバイスマネージャ]
少なくとも赤いビックリマークはない。黄色いクエスチョンマークは、これからのチップセットとの戦いの象徴だ。とりあえずはいいだろう。IDEコントローラについても同じ。
ただ後でネスケを使っていて気づいたのだが、「~」(にょろ)が入力できないのである。良く調べると「(」や「#」なども違う文字が出てくる。メモ帳でやっても同じだ。どうもさっきのキーボードのドライバのインストールがうまく行かなかったのかもしれない。コントロールパネルのキーボードで調べてみると、101キーボードになっていたので、これだと思いWindows95のCD-ROMから106キーボードをインストールし直した。しかしそれでも直らない。良く見るとIMEもおかしな「EN」とかいうのになっている。これをMS-IMEに戻してみる。今度は直った。
基本的なものは完全にOKだ。組み立て開始から2時間。結構早かったかもしれない。チップセットとの戦いは先が長いだろう。これについては前のページに戻ってほしい。今日のところは適当にベンチマークテストでもやってお茶を濁そう。そうだ今日は夢中でまだ朝から何も食べてない。とりあえず何か食べるとしよう。